終焉

モラトリアムが何だって？
もう終わったね。
どうやって生きていこうか。

まだ諦めるな。
きっと誰かはそう言うだろう。
それしか言えないもんね。
言う方も言葉が思い浮かばなくて辛いよね。

身の振り方を考えないと。
誰にも迷惑のかからないように。
自分で決めたことに対する責任は、死後までとらねばならない。

だから、電車を止めちゃいけないし、車も壊しちゃいけない。
呪いの部屋みたいにしてもいけない。
何にしても、発つ鳥あとを濁さず、と。

違う。
本当はそんなこと思ってない。
皆を道連れにしたいんだったな。
当事者全員、並べて。
それはとても労力とお金がいるな。
どうせ無理だ。

生きたいけど、これからどのようにして生きたらいいのかわからなくなっちゃった。
甘言？
そうかもね。
誰にとっても、特に人生の経験者にとってみれば、自分は愚かで幼稚な人間に移るんだろう。

精神がもう疲れてんだ。
薬ももう嫌なんだ。
泣きたくても泣けないんだ。
辛くても誰もいないんだ。
その現実に嫌気がさすんだ。
リハビリなんて言葉使って逃げんなよ。
再起不能の廃棄物。
何調子乗ってんだ。

とりあえず、眠る。
眠ってから、考える。