くろにわの雑記

精神障害者の日常、ゲーム、その他雑記です。

明後日の方向

薬を減らすことになった。
一種類。
僕の記憶障害のようなものに関係する薬。

先週、病院でテストを受けた。
その結果のようなものを今日の診察で教えてもらった。


仕事について。
「期限や時間等を指定されて、それまでに終わらせなければならない」ということが苦手。
あってる。

人間関係について。
「自分の言いたいことを押し殺し、別のことを言って、結果その場は何事も無く過ぎていくが、自分自身はストレスがたまる」。
あってる。

「何も全ての言葉が攻撃になるわけじゃないんだよ」と先生。
確かに僕は、僕自身の言葉について特段の注意を払っている。

例えば、標識を無視して突っ込んできた車を、自転車に乗っていた僕が避け、その際に転んで腕を切ってしまい、また身体も打ってしまった。
腕は縫わなければならない程に裂傷し、身体もどこが痛いのかわからないくらいに痛かった。
運転手の方が「大丈夫?」と焦った表情で近寄ってきた瞬間に、僕は「大丈夫です」と言い、その場から逃げた。
何故僕が逃げねばならなかったのか、冷静になればおかしなもの。

けれど僕の頭には、相手へ何かを言えばきっと僕の敵となり、面倒なことが起きるかもしれないという思考があった。
だから、僕は逃げたんだ。
だけどこの時僕ができたことは、「腕や身体の痛みを訴えること」だったのかもしれない。
僕はそんな言葉すら「相手への攻撃」に思えて口に出すことができなかった。


確かに、全ての言葉が攻撃になるわけではない。
頭では理解していても、それが上手くいかないんだ。
そのことは、先生も理解してくれていたようで、「できたら楽なんだけどね」と言ってくれた。


それと、PTSD
「もしかして、くろにわ君は過去に何かつらい体験をした?」と。
僕は兄からの虐待を打ち明けた。
そうしたら、「やっぱり。つらいのに話をしてくれてありがとうね」と先生。
僕はこの一言に何か救われた気がした。

話をしていた時は声が震えて、右半身が縛られたような緊張になってしまったのだけど、僕を気遣ってくれた先生の言葉に僕は安心した。


僕を理解しようとしてくれている。
そう感じたから、この先生なら信用できると思った。

今、僕はつらい。
僕にしか聴こえない声と、白光する記号の羅列、ノイズのような音、両親による僕への言葉、働かなければならないという強迫観念のような思考と、それが達成できそうもないという心身。いつでも緊張して胃が痛く吐き気がする。
それらが重なり、自己嫌悪に陥って、自棄から死を考える。

自棄な人間を相手にすることは、労力を使うことだと思う。
何故なら、考えることに疲れ、言葉を借りれば混乱から逃れる為、「自分などどうにでもなればいい」と考えることを放棄して、おかしなことを書いたりする。

そんな人間にどんな言葉をかけたら良いのか?
僕の様な人間に、そういった言葉はもったいないと感じるんだ。
また、そういった言葉を考えてくれている時間を申し訳なく思う。
足を引っ張っている様で、邪魔をしている様で。
様、ではなく実際にそういうことだと思っている。


本当に面倒な存在だと自覚する。
こんなこと、何度も繰り返す時、いつも僕はボーダーラインを想起する。
つまり、人格障害
もっと言えば、かまってちゃん。
駄々をこねて、自分の思うようにことが進んだら元に戻る。

子供以下。
僕は人格障害なのだろう。
今更だけど。
だから、面倒なこのようなヤツを一々相手にしてはならないんだ。
時間も労力ももったいない。

違う。
本当は何かしらの反応が欲しい。
苦しんで、何かしらの言葉が欲しい。
でも、それは望んではいけないことだという自覚がある。
僕は加害者になりたくない。
誰の足も引っ張りたくないし、傷つけたくもない。

だから、本音を潰して僕に近寄るなとか言ってるんだ。
加害者になるのが怖い。

言葉が全て攻撃になるわけじゃない。
思考が全て攻撃になるわけじゃない。
でも僕の場合のそれらの行動は全て、攻撃の様に思えてならないんだ。

そうして誰かを傷つけて、足を引っ張って、泥沼に引きずり込んで苦しめる。
加害者の出来上がり。
それを避けるために、僕は自分の思っていることについて噓を吐くしかない。
人が苦しむくらいなら、自分が苦しんだ方がマシだ、なんて良い事言って、その実ただ自分が加害者になることが怖いだけ。


そんなことを自覚しています、理解しています、なんていうこんなアピールを書き連ねて、ずるい。
苦しい事実と甘えたい本音と自分を守るためのタテマエ。
全てが混ざって、歪んだ僕の完成。


かまわないほうが良い。
こんな感じで嘘を吐き、自分を守っているんだ。
僕にとって、非難や拒絶が最も恐ろしいことだから。