くろにわの雑記

精神障害者の日常、ゲーム、その他雑記です。

無題

近所の住人が自殺した。

家との関係性で言えば、その当事者の奥さんと母が仲がよく、いつも一緒に買い物に行くなどをしていた。
また家では野菜を育てているが、そのアドバイスもしてくれていた。

その方が亡くなった。
60歳だったそうだ。

先日、救急車のサイレンが家の近くで止み、どうしたのかと窓から外を見たら、当事者の家の前で救急車が止まっていた。
自分は、病気か何かで救急車を呼んだのだろうと思ったため、すぐに見るのを止めて横になった。
しかし、以前として騒がしかったため苛立ちながら外を見ると、警察官がいて付近の人に話を聞いていた。

このとき自分はその意味がわからなかった。
何で警察官がいるんだろうな?くらいの気持ちでしかなかった。

そして、昨日、当事者が首吊り自殺を図り亡くなったということを親から聞いた。
親は誰から聞いたのかはわからないが、確定的な事実のようだ。
それで、警察官が来たことに、今更納得した。

同時に、なんとも言えない感情が生じて、気持ちが悪くなった。
数日前、自転車で駅へ向かう最中、当事者の家の前を通ったとき、彼は花に水を上げていて、自分は「おはようございます」と言いながら軽く会釈をして過ぎ去った。
そんな感じで、数日前にいた人が、いなくなってしまった。

自分は特に挨拶以外で話をしたことがなかったため、別に悲しくもないけど、何か変な気分だ。
あっけない。
とてもあっけない。
首を吊って死んでしまった。

今、これを打ち込んでいる時、気持ちが悪い。
簡単なことなんだ。
何で吊ったのかはしらないけど、簡単だ。
薬なんて要らない。
必要なのは勇気だけなんだ。


どうしてだろう?
何で自殺したのだろう?
一生わかるわけない疑問を、今、持っている。

自分は、真似をする勇気がない。
あの人にはできた。
自分はできない。
今日も、就職活動として試験を受けてきた。
自分はまだ、生きる術を探して。
でも、彼は生きる術を探さなかった?
見つからなかった?

自分は、大人が自殺したことに動揺している。
60歳という、物事の分別がつき、また多くの経験をしてきたであろう大人が自殺したことに動揺している。

聞かなければよかった。
事実なんて知らなければよかった。
目を背けることも必要であったのに、余計な情報をくれたものだ。

「自殺だったんだって」とか、その言葉、聞きたくなかった。
自分は遺族や当事者に対して、同情心などそういったものは一切無い。

ただ、自分の気分が悪い。
人の死を気持ちよく感じる人間はいない、とは言わないまでも、世の常として存在する人間であれば、誰しも気持ちいいとは思わないだろう。
そういうことだ。


さて、自分は動揺している。
けど、羨ましくもある。
自分勝手な気持ちで、こう文章化していることがその証拠です。

とても羨ましい。
正直な感情として羨ましい。
そして吐き気がする。

この事実で、動揺している。
落ち着かせたい。
頭を落ち着かせたい。
本当は引きずり込んでほしい。

彼の行為をとても羨ましく感じる、この感性というか感覚は、完全に常軌を逸している。
それはしっかりと認識しているため、自分は大丈夫だと思う。
軽軽しく死にたいと言い続ける自分と、突然自殺した彼。
自分はそれが恥ずかしくて、彼の勇気を羨ましく思っている。

動揺を押さえたい。
そのために今、キーボードを打って、落ち着かせようとしている。
この動揺は何なんだろう?
別に親しいわけでもなかったし、何より他人だし、それなのに息苦しく感じている。

恐怖心は無い。
よくわからない。
もう眠りたい。

首を吊るというとてもシンプルな方法。

もっと詳しく知りたいという、母や近所の奴等の本音が大嫌いだ。
もう嫌だ。
冷静に。
首を吊って死んだ。
何の前触れも無く。
息苦しい。

少し興奮もしてる。
不謹慎だけどこれが今の本音。
気持ちが悪いだろうがこれが自分。