The Last of Us Part IIのネタバレありの個人的な感想(レビューのようなもの)
The Last of Us Part IIについて、主にストーリーを中心に書いていこうと思います。
先に基準となる点数を5段階評価で。
2.5/5点
ちなみに前作は5/5です。
まず良い点を。
戦闘は前作とあまり変わったところはないので、前作が面白いと感じたならそのまま楽しめると思います。
一方、ステルス要素やクリッカーの一撃死にいら立ち合わないと感じた場合は、今作もそのままなので楽しめないと思います。
自分は一撃死は苦手なものの楽しめたので、4点としました。
次に、映像はやはり綺麗です。
僕自身、あまり映像にこだわりはないのですが綺麗だと思います。
バグに合うこともなかったので5点で。
一方、悪い点を。
はっきり言って、ストーリーが全てマイナスです。
ストーリだけで1.5/5くらいにしてしまいそうなくらいです。
ここからは完全にネタバレなります。
まず、最初に、ジョエルは序盤で死にます。
前作のラスト、病院でエリーを助け出す際に殺害した医師の娘、アビーという女に殺されます。
今作の僕の不満点は、発売前はエリーに焦点を当てておきながら、実際は2人のキャラを中心に話が回っていくという点です。
ということで、今作はエリー操作パートと、アビー操作パートの2つに分かれています。
ストーリーとしては、エリー操作時はジョエルを殺したアビーや、その仲間への復讐のために行動するというもの。
アビー操作時には、ジョエルを殺すことになった理由、アビー側にも事情があったというような話。
彼女がアビーです。
今回、僕が好きではなかったのは、前作の主要キャラをあっさり殺し、続編のストーリーのきっかけを作りながら、しかし殺す側にも理由があったんだといった内容です。
その内容を簡単に言えば、「復讐は復讐しか呼ばない」という、どこかで見聞きしたようなメッセージ性しかなかったということです。
事前情報で、凄惨な出来事をきっかけにエリーが復讐に及んでいくといったことが示唆されていたので、ある程度の悲劇は予想していました。
ジャクソン(ジョエルの弟であるトミーとその妻マリアが作り上げた集落)が破壊されてしまうとか、住民が皆殺しにされてしまうとか。
今作の悪は、完全な悪など存在しないのかもしれませんが、本当に中途半端な悪でした。
アビーとその仲間達はジョエルを追い、拷問し、殺した。
しかし、その場にいた弟のトミーも、義理の娘ともいうべきエリーも殺さず、結果的に同じくその場にいたアビーの仲間達がエリーに殺されるという有様。
それに逆上し、またエリーを追うアビー。
なんだこれは。
エリーパートは復讐ルート。
エリーは、パートナーの女性とアビー一味を追い詰め、殺して回ります。
ただ、その二人のやり取りに緊張感や悲壮感がなく、なんとも軽い復讐劇だなぁと。
アビーパートはジョエル殺害の正当性や、人柄の良さ、といったことを思い知らせるルート。元カレとの感情の揺れ、人助け、最終的には悲惨な扱いを受けるが命拾いをしてどこかへと行く。正直、どうでもいい。
何を伝えたいのかがわからないと思ったけれど、やはり始めに書いたように、
「復讐は復讐しか生まない」というありふれた内容のように感じました。
今作ではファイアフライが解体しており、代わりにウルフという集団がファイアフライを吸収する形で存在しています。
そして、スカーと呼ばれる預言者の言葉を信じる宗教団体が存在し、互いに対立しています。
最終的には全面戦争になるものの、その映写も駆け足で中途半端でした。
アビーはラストの方でなんちゃらとかいう組織に捕縛され、奴隷のように扱われていました。
それをエリーが見つけ出し、海辺で格闘戦。
エリーが見逃す形で話は終わり。
エリーは、ジョエルとアビーに噛み千切られた指と、パートナーを失った(これは確定かわからないけど)。
とにかくストーリーが消化不良。
また、性映写とか恋愛のやりとりとか、どうでもいいところを見せられるのが苦痛だった(ストーリーを知りたいからムービーは所見で飛ばしたくないため)。
それと、前作のステージ構成の使いまわしともいえる、あのスナイパーステージ。
今回の狙撃手はトミー。
不満を言えばきりがなく、今作が好きな方にとっては僕が書いた内容について、腹が立ったかもしれません。
ただ、僕自身、今作に期待していた部分があり、安易なメッセージ性や様々な面で中途半端なストーリーとキャラにはがっかりでした。
エリーだけを操作するかと思いきや、実際はアビーも主要なキャラとして操作するという、メタルギアソリッド2かよと突っ込みたくなるくらいです。
メタルギアソリッド2はまだ雷電の成長などが見られた点ではよかったのですが、今作はジョエルを殺した言い訳を、アビーを操作してその言い訳を聞かされているようで苦痛でした。
ということで、僕は好きになれない作品でした。
それでは長々と読んで頂いた方がおられましたら、ありがとうございました。